アメリカ、ニューヨーク証券取引所で2020年3月9日、株価が大幅に下落して
サーキットブレイカーが発動しました。
そもそもサーキットブレイカーってなんなのか、いつ以来に発動したものなのか気になりませんか。
今回はサーキットブレイカーを中心にまとめました。

ニューヨーク市場は阿鼻叫喚だったみたい。。
サーキットブレイカーはアメリカでいつ以来?
2020年3月9日、ニューヨーク株式市場は開始直後から株価が下落してスタートしました。
株価の下落は時間が進んでも止まらず、ついに日本時間の22時35分ごろ、
株式の売買が自動的に停止される「サーキットブレイカー」が発動しました。
これにより、15分間株式の取引が停止する自体に陥ります。
この「サーキットブレイカー」が発動したのは、今の制度が2013年に導入されて以来初めてのことになります。
「サーキットブレイカー」が起きる直前には前週末からの下落幅が2000ドルを超えていました。
この株価下落の要因になったのは、新型コロナウイルスの感染拡大による不安と
原油価格の暴落にあると考えられます。
原油価格は、指標となる「米国産WTI原油」の先物取引額が前週末より3割ほど下落して、
一時1バレルが27ドル台をつけました。
これは2016年以来となる1バレル30ドル切りの水準となりました。
このような原油価格の下落と新型コロナウイルスの影響で投資家達がリスク回避の姿勢を強めたことから、
ニューヨーク市場の株価は大暴落したと考えられます。
ニューヨーク市場の暴落を受けて、2020年3月10日の東京でも日経平均の下落や
円高がさらに進む可能性があります。
冷静に相場を見ながら、落ち着いて情報を集めて行動していきましょう!
そもそもサーキットブレイカーって何?
サーキットブレイカーとは、先物市場で急激な価格変化があり、
定められた基準を超えると取引所が取引を一時敵に停止させることで、相場の安定化を図る方法です。
ニューヨーク市場のサーキットブレイカーの発動条件は3つあります。
レベル1. 9時30分から15時25分までにS&P500が前日終値よりも7%下落した場合、15分間取引停止。
レベル2. 9時30分から15時25分までにS&P500が前日終値よりも13%下落した場合、15分間取引停止。
レベル3. 時間帯に関係なく、S&P500が前日終値よりも20%下落した場合、当日中の取引停止。
S&P500の下落幅が大きければ大きいほど、サーキットブレイカーが起きる可能性が高くなります。
今回はレベル1が発動しました。
サーキットブレイカーは各国や取引所ごとに発動条件が異なっています。
このサーキットブレイカーという仕組みは1987年10月19日に、
米国市場最大の規模の下落となった「ブラックマンデイ」をきっかけにニューヨーク証券取引所で始まりました。
その後各国の証券取引所ではサーキットブレイカーという仕組みが導入されたところがあります。
現在のニューヨーク市場のサーキットブレイカーは、
2010年に瞬間的に約1000ドル下げた「フラッシュ・クラッシュ」を防げなかったことが
きっかけで現在のような形に改正されました。
これからもサーキットブレイカーが起こる可能性はあるのか
ニューヨーク証券取引所でサーキットブレイカーがこれから起きる可能性も十分考えられます。
新型コロナウイルスの影響がまだまだつづくと考えられる点や今回のような原油価格の暴落など、
投資家にとってリスク回避したくなる材料が再び揃うと
今回のような暴落によるサーキットブレイカー発動は可能性としてあると思います。
新型コロナウイルスをきっかけに世界経済の調子があやしくなり始めてきていますが、
このまま不況へ陥ることがないよう、 各国の政府や中央銀行がどのような政策をとっていくのかは注目です。
また、日本の証券取引所でもサーキットブレイカーが起きる可能性は否定できないため、警戒することが肝要です。
今回は突然の下落で誰もが唖然としてしまいましたが、このような時期こそ冷静に行動しましょう!
このまま下落するのか、どこかで底値に到達するのかこんごの状況は注視が必要です。
まとめ
ニューヨーク市場でサーキットブレイカーが発動して話題になりました。
サーキットブレイカーは2013年に今の制度に変更して以来、初の発動になります。
今後も新型コロナウイルスのリスクがあり、株価はどうなるか不透明な状況です。
今の相場に一喜一憂しすぎず、冷静に行動していきましょう!

最近、株価の乱高下が激しすぎます
最後までお読みいただき、ありがとうございました。