スーパーコンピュータの「富岳」が
世界ではじめて4冠をとったことで話題になっています。
そこで今回は富岳がとった4冠についてや、
富岳の用途などを調べてきました。

世界一を取れるのはやはりすごいです!!
富岳スパコンがとった4冠って何??
スーパーコンピュータ富岳が4冠を取りましたが、
一体どんな分野だったのでしょうか。
富岳が1位となった項目は次の4つです。
・TOP500
・HPGC(High Performance Conjugate Gradient solver)
・HPL-AI
・Graph500
各項目については、理化学研究所計算科学研究センターの
発表を引用します。
TOP500はLINPACK(密行列の直接解法)と言われるベンチマークプログラムの性能を競うランキング。
1993年からの歴史があり、このランキングで第1位になったスパコンが「世界一のスパコン」と称される場合が多い。多くの科学技術計算や産業アプリケーションで使用される浮動小数点数の演算能力に焦点をあてている。
引用元:理化学研究所計算科学研究センター
HPCGは、疎な係数行列から構成される連立一次方程式を解く計算手法である共役勾配法(conjugate gradient method)を用いた新たなベンチマーク・プログラム。
引用元:理化学研究所計算科学研究センター
TOP500での性能と実際のアプリケーションを実行したときの性能が乖離しているという問題意識から、自動車や飛行機の空力設計、構造計算などの実際のアプリケーションでよく使われる共役勾配法のプログラムで性能を評価するために提案された。
HPL-AIは低精度計算を用いることを認めたHPL(High-Performance LINPACK)の性能を計測するベンチマーク。
引用元:理化学研究所計算科学研究センター
近年、GPUや人工知能向けの専用チップで低精度演算(10進数で5桁、もしくは10桁)の演算器を多数搭載し、高性能化をする計算機が多数現れており、ディープラーニングなどのAI処理に使われているが、これらの性能演算性能がTOP500に反映されない問題から、提案された。間接的に、低精度演算での演算能力を評価することで、ディープラーニングなどのAI処理の性能を評価することを目的とする。
Graph500はビッグデータ解析に使われる、超大規模グラフの探索能力で計算機を評価するベンチマーク。
引用元:理化学研究所計算科学研究センター
実社会における複雑な現象は、大規模なグラフ(頂点と枝によりデータ間の関連性を示したもの)として表現される場合が多いため、コンピュータによる高速なグラフ解析が必要とされる。
難しい言葉ばかりで混乱しそうです。
もっと調べてみるとどうやら
これらのランキングで1位を取れたということは
富岳はAIやビックデータ解析などに
強く、性能も世界1位の
スーパーコンピュータということが
分かりました。
富岳の用途は何??
スーパーコンピューターの富岳の
用途は一体何なのでしょうか。
富岳の開発目的は次のように
言われています。
「京」の後継機 スーパーコンピュータ「富岳」開発の最大の目的は、現代社会が抱えるさまざまな課題と、科学分野における重要な問題の解決に貢献することです。
引用元:理化学研究所計算科学研究センター
取り組むべき課題のカテゴリーには
・健康長寿社会の実現
・防災環境関連
・エネルギー関連
・産業競争力の強化
・基礎科学の発展
などがあげられています。
これらのカテゴリーの課題に対して、
富岳は大規模で高精度なシミュレーションや
ビックデータ解析などを
行っていくそうです。
また最近では
新型コロナウイルスに関する
シミュレーションや解析などにも
使われているそうです。
世界で1番とった富岳の力で
日本の科学や研究が
より発展してほしいなと思います。
富岳はいつから本格的に稼働するの?
富岳は実はまだ共用開始されていません。
理化学研究所計算科学研究センターによると、
富岳の共用開始は2021年度中を予定
しているそうです。
現在は性能向上に向けた調整を
行っているフェーズのようです。
富岳は2014年度から
プロジェクトが始まりました。
いよいよ共用開始が
近づいているため
今後にもさらに注目です。
富岳がとった4冠って何?【まとめ】
今回調べたことをまとめると、
・富岳が世界ではじめて4冠を達成した。
・AIやビックデータ解析などの処理にも性能が高い
・2021年度中から共用開始する。
世界1番を取ることは並大抵なことではありません。
ましてや4冠もとってしまうなんて
スーパーコンピュータ富岳の開発に
関わった方たちの力の凄さを感じます。
ぜひこの富岳が日本の
科学発展にたくさん貢献してほしいです。
今後の活躍にも期待です。

世界で1番を取るのはかっこいい
最後までお読みいただき、ありがとうございました。