9月入学が話題になっています。
9月入学にすることで、海外の学校と入学卒業の時期を合わせることができ、
海外の学生との交流が盛んになることが予想されています。
9月入学は以前から議論があった問題です。
9月入学実現に法改正が必要なのか安倍首相も9月入学に言及したことや
海外のスケジュールはどうなっているのか調べてきました。

9月入学の議論はもっと活発になって欲しい!
9月入学が話題!安倍首相も発言
9月入学が話題になっています!
2020年4月29日に行われた衆議院の予算委員会で
安倍首相は、次のように語っています。
「9月入学・新学期」を導入することについて、「これぐらい大きな変化がある中で、前広にさまざまな選択肢を検討していきたい」
引用元:産経新聞
9月入学に関し、「子供たち、保護者はもとより社会全体に影響を及ぼすのだから慎重にという意見もあることは承知している」とも語った。
このように安倍首相が前向きの発言をしました。
新型コロナウイルスの影響で学校の休校期間が延長されてきました。
学習の遅れが心配される中で、9月入学はこの問題を解決する一つです。
萩生文部科学大臣も社会全体の認識共有ができれば選択肢の一つと語っています。
また2020年4月28日には小池都知事も9月入学に賛成の意見を表明したり、
全国の有志の知事17名が共同メッセージで9月入学を政府へ要請する考えを発表しています。
全国知事会でも9月入学について話をするとも報道がありました。
9月入学実現に向けてまずは議論をはじめてほしいです。
9月入学実現には法改正が必要?
実際に9月入学を実現するには文部省令改正でできるという話があるそうです。
確かに学校教育法施行規則では次のように定められています。
第五十九条 小学校の学年は、四月一日に始まり、翌年三月三十一日に終わる。
引用元:e-Gov
しかし調べてみると法律改正も必要なようです。
例えば、学校教育法には次のような記載があります。
第十七条 保護者は、子の満六歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初めから、満十二歳に達した日の属する学年の終わりまで、これを小学校、義務教育学校の前期課程又は特別支援学校の小学部に就学させる義務を負う。ただし、子が、満十二歳に達した日の属する学年の終わりまでに小学校の課程、義務教育学校の前期課程又は特別支援学校の小学部の課程を修了しないときは、満十五歳に達した日の属する学年の終わり(それまでの間においてこれらの課程を修了したときは、その修了した日の属する学年の終わり)までとする。
引用元:学校教育法
この法律の条項を改正か、特例措置がないと今年9月入学が実現した際、
2020年4月29日に6歳を迎える子は9月から小学1年生です。
一方、2020年9月以降に6歳を迎える子は今の制度だと今年小学1年生だが、
今年9月入学が実現すると法律上は来年の9月に小学1年生となってしまう問題が
起きる可能性がありそうです。
萩生文部科学大臣も文部省令だけでなく関連法案の改正が必要と語っています。
先ほど例に上げた法律や省令以外にも改正が必要な法律があるかもしれません。
このような改正には議論が必要であるため、
早い時期から9月入学実現に向けて動き出してほしいです。
新たな情報を見つけ次第追記します。
9月入学海外のスケジュールは?
海外の国では9月入学を採用している国が多くあります。
いったいどんなスケジュールなのでしょうか。
アメリカの高校では、
9月から11月末を秋学期、
12月から翌年の3月中旬を冬学期、
3月下旬から6月初旬を春学期とする
3学期制のスケジュールが多いそうです。
この予定のうち、
11月末に感謝祭休み、
年末年始には冬休み、
3月中旬から下旬に春休み、
6月初旬から夏休みにしているようです。
また9月から12月を秋学期、翌年1月から6月を春学期とする二学期制を
取り入れている学校もあります。
日本で9月入学を実現するときは、長期休みを動かすことは考えにくいです。
よって
9月から12月を1学期、
翌年1月から3月を2学期、
4月から7月を3学期とするのではないでしょうか。
2学期制の学校も9月から翌年1月頃までを1学期、
2月から7月までを2学期とすると予想します。
このように見ると実現可能なスケジュールに見えます。
日本が9月入学にすることで、海外の学校の入学式と卒業式の時期を合わせられるため、
海外との人材交流も盛んにできます。
日本では9月入学のスケジュール問題はうまく乗り越えることができそうです。
まとめ
今回は9月入学についてまとめました。
9月入学実現には法改正も必要かもしれないことが分かりました。
9月入学が実現する事でメリットやデメリットが多くあります。
まずは早い時期から議論して方向性を示して欲しいですね。

9月入学がどうなるかは要注目です!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。